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極楽地獄
遊戯王GX(ほぼ万丈目)中心にアニメ・ゲーム等について、私が感じたことをなんとなく語っています。 女性向け(同性愛)発言が多々ありますので、そういったものが苦手・また興味の無い方はご遠慮ください。
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万丈目誕生日おめでとう!!!
 
 
―― 十代SIDE ――
 
 
 
 
 
 
 
万丈目はいつも、意味もなくでかけることを嫌うけど。
今日くらいは。と思って、彼の上着の袖をゆるく引っ張り、俺のお気に入りの場所に連れてきた。
全然抵抗しなかったところをみると、たぶん万丈目も今日はでかけたい気分だったんだろう。
特別文句も言わず、俺に手を引かれるがままについてくる万丈目は・・・なんだか珍しかった。
 
 
そんな風に思い、2人木の下に並んで腰をおろした状態で、珍しく素直な様子の万丈目の顔色をうかがってみた。
すると彼は興味なさそうな声色で、だけど探るような目付きで。俺が珍しく静かだ、なんて言ってくる。
珍しいのはそっちの方だろ、って思いながら、俺もなんとなく興味がなさそうに返事をしてみた。
 
 
 
俺はどうしたら。
どうしたら、万丈目に俺のこの気持ちの分だけ、返すことができるんだろう。
誕生日だからと連れ出したのはいいけど、まだなんにも決まっていないんだ。コイツに何をしてやったら良いのか。
万丈目と居ることで俺が楽しかった分、嬉しかった分、幸せだった分、苦しかった分、哀しかった分、救われた分・・・
それだけの分に引けをとらない何か、を。
・・・俺は知らない。
俺の一生分の全てをかけても、これだけのものを返してやれる自信なんて、ない。
それなのに、まだ、ずっと、できることなら死んだ後でさえ。
一緒にいたい、なんて。
 
 
チラ、と目だけをわずかに動かして隣を盗み見る。
彼はどこかを見るわけでもなく何かをするわけでもなく、無言で風に吹かれていた。
万丈目は・・・一体、何を考えているんだろう。
こんなにわからないわけがないんだ。俺でさえ思うくらい、万丈目は普段からわかりやすい奴だから。
だから、何をしたい?誰としたい?何が好き??誰が好き??何を望んでる???、とか。
そういうの、わかってるハズ、なんだ。
なのに、俺と何をしたい?俺は何をすればいい?俺はお前の為にどうしたらいい??俺はお前を好きでいい??俺がお前を一人占めしてもいい???
 
なぁ、お前俺のこと・・・・・・好き・・・・・・・・・・・・?
 
 
 
 
次々に疑問がでてきて、頭の中をグルグルまわって、それは言葉になったりならなかったり色々だけれど。
毎回毎回、俺の辿りつく結論は変わらない。万丈目が俺と居て幸せなのかがわからない。
だけど、俺の方は、考えるまでもなく
 
「万丈目、これからも・・・」
 
ずっと、お前と生きたい。
 
「ん・・・?」
 
「・・・いや、なんでも、ないや」
 
自然と、表情がゆるんだ。
万丈目をみていると、本当に、どうしようもないくらい、俺は、幸せになるんだ。
 
「・・・どうした、十代?」
 
そんな俺をじぃっと見つめながら、万丈目が怪訝そうに眉をしかめている。
 
「万丈目・・・」
 
お構いなしに、そっと手を重ねた。
 
「ん・・・」
 
「万丈目。誕生日、おめでとう」
 
少し色づいた頬に、キスを贈った。
 
「・・・・・・あぁ。お前も、な。もうすぐだろう」
 
「うん」
 
万丈目を産んでくれた両親に、そして生きていて俺と出会ってくれた万丈目に心から
 
「ありがとう」
 
 
 
 
 
 
俺は・・・ちょっと照れ臭くなって顔をそらした。
 
 
 
 
 
 
 
 
風の木の下
 
 
 


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